パッケージ デザイン

リリース直前の「太陽系のそと・ミニサイズ版」(あとは販売用のページをつくるだけ)。先に、パッケージの製造過程を少し紹介させてください。

「太陽系のそと」ではガラスの内部にレーザーで銀河系を描画しています。今回、パッケージもレーザーで加工してみました。

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無地の黒いクラフトボックス。

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レーザーが中央の図形を描き始めました。太陽系です。

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上からレーザーを照射しています。ピシピシピシピシと小さな音を立てながら、火柱が移動してゆく。

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舞い上がった煙は左横のバキュームへ。すこし焼けた匂いがします。

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完成! インク・フリー(電気は使うけど)。その意味では型押しやエンボス的だけどこのシャープな印象はなんだか新しい。私たちもマーキング会社の社長さんも、「いいのが出来た!」と悦にひたっている今日この頃。

パッケージ・デザインについては、常々思うところがあります。デザイン過剰なパッケージが多すぎる気がしている。
媚びを売っているというか…。シェーカー教徒なら「フリル」の一言で一蹴するだろう。

私たちはそこまでストイックではないけど、つくり手と買い手(ないし使い手)の間に良好な関係性があれば、極端な話手渡しでもいいんだ、ということは忘れたくない。
しかし流通システムが成長して、身近なモノづくりと購入の関係が薄くなった今、器を持って豆腐屋さんへ行くような場面は本当に少ない。

でも、やっぱり買い物をして心が弾んだり、より温かくなったり嬉しい気持ちになることは、パッケージが入念にデザインされているモノを買う時より、むしろデザインレスな時の方が多いなあと思うんです。

新聞紙にくるんで渡してくれる焼き芋って、ちょうどいい。パリの街角で焼きたてのバゲットを買う時も、そのまま渡すか小さな紙で真ん中を一巻きぐらいだった。
ちょうどいいデザインをしたい。美味し「そう」とか、良さ「そう」なデザインじゃなくて、ちょうどいいのがいい。

この銀河系は郵送もするし、ショップでのストックのこともあるから、丸裸ってわけにはいきません。
でもなにか「ちょうどいい」パッケージがあるはずだと思っていて、この半年、試行錯誤していました。完成間近の9月中旬に思い付いて、エルテックのK社長が試作してくれた。LWと彼の模索の成果です。
どうでしょう? ぜひ実物もご覧ください。:-)

ちなみに、箱のおもてに描かれている太陽系と、中に入っている銀河系は平行関係です。

16,500円(本体価格15,000+消費税)
> STORES.jp/太陽系のそと|銀河系 palmtop version

by LW 2009/10/15

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