太陽系のそと|銀河系 palmtop version

Beyond our solar system: Milky Way galaxy

ガラスキューブの中に、銀河系が浮かんでいます。

国立天文台の立体データをもとに、天の川銀河の無数の星々を、レーザーで打ち込みました。

私たちの銀河系を、こんなふうに外から見たことがある人はまだ一人もいない。
そしてこれからも長いこと、こんな眺めの場所に人類が辿り着くことはないでしょう。

以前は地球もそうでした。外から俯瞰的にその姿を見た人は、一人もいなかった。
人類が宇宙からの地球の眺めを目にしたのは、1946年のV2ロケットによる無人撮影がはじめてだそうです。約70年前の話。

ところが、地球全体を描いた世界地図は、その何百年も前から存在している。

MAPPE MONDE Joseph Delisle『The Image of the World』より

経験と測量と、どうしてもわからないところは、想像力でおぎなって描かれた世界地図。

じつは銀河系の立体データも、大航海時代の世界地図と同じ状況なのだそうです。
すべてを知っている人は誰もいない。銀河の中心方向にはガスの雲があり、その向こう側は電波望遠鏡などをつかっても、まだ十分に捉えることができません。

最新の観測装置で捉えられる限りの恒星データと、コンピュータを駆使した理論計算。と、あと想像力で足りない部分をおぎないながら、世界各地の研究者が銀河系の地図を描き互いに見比べている。

「太陽系のそと」は、4D2Uというプロジェクトのデータをもとに制作しています。小久保英一郎さん(国立天文台・理論研究部准教授) と加藤恒彦さん(現大阪大学)が、理論シミュレーションの最新成果をもとにつくりだしたものです。

箱の表面のグラフィックは印刷でなく、銀河系と同じくレーザーで描いています。
>パッケージデザイン・製作の様子

片隅にシリアルナンバー。
箱を開けます。軽くたたんだ敷物があって、その下に冊子がのぞいています。

表紙は、遠い無数の銀河系を撮した「ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド」の画像。24ページの小さな読み物。

左頁は、星景写真家の飯島裕さんが撮った天の川。アクリルでなくガラス素材なので、経年劣化(黄変)はありません。透明度の高い素材を選びました。

銀河系は後ろに少し傾斜しています。これはキューブを置いた面と、太陽系の黄道が平行になるようにレイアウトしているから(少しマニアックな話)。

銀河系がすこし片側に偏っているのは、太陽系が銀河系の外縁部にあるから。キューブの中心に太陽が来るようにレイアウトされていて、いま、私たちもそこにいるわけです。

太陽系のそと|銀河系 palmtop version
天の川銀河系の立体造形

・ガラスキューブ W:70×D:70×H:70mm 重さ 0.8kg
(キューブの一辺は約10万光年)
・敷物/ハイミロン(ナイロン) 22cmΦ
・冊子 24ページ W:11.8×H:11.8cm
・オリジナルデータ 国立天文台・4D2Uプロジェクト
小久保英一郎→Tokyo Source
加藤恒彦(→Mitaka++
・データ製作 安藤幸央(exa)
・レーザマーキング エルテック(株)
・デザイン 西村たりほ


価格:16,500円(本体価格15,000+消費税)
> STORES.jp/太陽系のそと|銀河系 palmtop version

ご注文に関するお問い合せ:
有限会社リビングワールド・販売部
〒168-0064 東京都杉並区永福 4-8-22
FAX 03-6369-4720

追記:
背面から光を導入するときれいです。中でも自然光は透明で美しい。窓際に置いて暗い室内側から眺めると、こんな感じになります。(星ヶ丘・ソーイングテーブルにて 2007/9)
*この写真は12cm角バージョン

by LW 2009/3/3

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