サウンドバムのCD “Traveling with Sounds”

Sound Bum CD-01

サウンドバムは「音の旅」のプロジェクト。
1999年から年に何回か、参加者を募って世界各地へ、旅に出かけています。
→サウンドバムが始まるまで

街角や森の一角に腰をおろして、レコーダー(録音機)を回しはじめる。すると、前から聴こえていたのに気づかずにいた、さまざまな音が聴こえてきます。

木の梢を鳴らしてゆく風、話し声のように交わされる車のクラクション、市場の物売り、お母さんが子どもを呼ぶ声、枝を渡る小さな鳥、遠くで鳴りはじめた雷の音…。
音を録っている間、私たちの耳はどんどん大きくなってゆきます。

世界は音に満ちていて、そのひとつひとつの先には生命がある。

トラックリスト

01. フィジー諸島
最初の旅先はフィジー。カヤックで島に渡り、いくつかの村に滞在。食事をつくりに来たおばさんが、片付けを終えてから、歌を聞かせてくれました。

02. アラスカ、フェアバンクス
「オーロラの音」を聴きに冬のアラスカへ。毎晩星空とオーロラを見あげながら、雪原に遠く響く、ワタリガラスや遠いオオカミ(?)の声に耳を。

03. メキシコ、バハカリフォルニア
メキシコのバハ半島へ。人のいない砂州で数日間のテント泊。枕元で聴こえるのは、砂の流れや水鳥の鳴き声。水中マイクを海に沈めて、子育て中のクジラたちの声を聴いたり。

04. マレーシア、タマンネガラ
音は環境の豊かさをそのまま反映しています。では、すごく生き物が多い世界、たとえばジャングルはどんな音に満ちているだろう? 最古の森のひとつ、マレーシアのタマンネガラ国立公園へ。森の生物は昼と夜で交代。音も総入れ替えです。笑うように鳴いている鳥は、ホーンビル。

05. ポルトガル、リスボン
人々の暮らしの音を聴きに、リスボンへ。石畳の街路に響く子供たちの声、鳥、バイク。都会には人間という自然がある。このあと旅の一行は、車体を軋ませて走る市電に乗り、さらに旅をつづけます。

06. 台湾 … 8:12
阿里山の宿を暗いうちに出て、ご来光目当ての観光客で満席の登山列車に。台湾の自然は、中米コスタリカにも肩を並べる多様な生物種で有名です。

07. カナダ、ハンソン島
カナダ西海岸のオルカラボでは、ポール・スポング博士とその仲間達が水中マイクの音でオルカ(シャチ)を観察中。

08. 極東ロシア、ビキン
北海道の横に広がる、世界最大の森林地帯タイガ。ウデゲ族の猟師のガイドでビキン川流域を歩き、彼らの村へ。

09. キューバ … 8:08
到着の夜、ハバナの街に出かけると、広告のネオンサインがほとんど見あたらない。そして街のそこかしこに、音楽があります。

10. ハワイ島
ロッジの中庭でウクレレを鳴らしていると、鳥がさえずり、風が木のこずえをなでていきました。ハワイの音楽が屋外で生まれ、育ったことがよくわかります。この楽器の音は、自然の音と一緒に鳴っているのが心地いい。
ある家のホームパーティーへ。若い主人と親戚のおじさん二名が演奏を始めると、娘さんやお母さん達がつぎつぎに素晴らしいフラを踊ってくれた。この島(ハワイ島)では家族の音楽を軸にして、文化が受け継がれています。

その筋では有名な、タワーレコード渋谷店・5階のバイヤー氏にも絶賛をいただいた、僕らも大好きな一枚。
ありのままの世界の豊かさを、お楽しみください。:-)

 

サウンドバムCD vol.1
Traveling with Sounds
トラベリング・ウィズ・サウンズ
 2002年10月発表

Travel Recording:岡田晴夫、西村佳哲
Editing:岡田晴夫
Writing:西村佳哲
Design:西村たりほ
Produce:Living World

・オーディオCD
・ライナーノーツ/冊子(12ページ)
ジャケットにはパルプ100%のCDトレイ・REPAKを使用
本体価格:2,160円(本体価格2,000+消費税)

>ONLINE SHOPで購入[Stores.jp]

 

by LW 2002/10/1

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