shoulder image

西村佳哲。リビングワールド・代表。ときどき作文。

title image

自分の仕事をつくる

NISH (Living World) 2007-11-03

LWの西村佳哲です。
リビングワールドの仕事のかたわら、いま本を書き始めています。「自分の仕事をつくる」のつづきのような、二冊目の本。

好きなことを仕事に…という言葉をよく見かけるけど、どうも役に立つ気がしない。

好きだからって、それがその人の仕事たり得るのかどうか。「好き」なことなら、それこそいくらでもあるかもしれないし。
それより「自分がただのお客さんではいられない」こと。この感覚を手掛かりにする方が、有効なんじゃないかな。
 

たとえばレストランで食事をして「美味しかったー!」と大満足で帰る人がいる。
おなじく大満足。だけど、ただ美味しかった!…だけではすまない何かを、自分の中に感じる人もいる。

前者は、いいお客さんだと思う。それはそれでいい。

後者は、お客さんという立場だけではすまされない何かが、自分の中にあることに気づいている。
この人は、将来レストランを開くかどうかはともかく、そこに含まれていた「なにか」を育てて、自分の仕事をつくる可能性のある人なんじゃないか。
 

雑誌に載っていた誰かの仕事をみて、あるいは活躍している人の姿を見て、こころがザワつく時。心の表面にプクッとか、小さな動きが生じる時。その下には「まだ実現していない自分」がいるのだと思う。

悩みは、こうありたい自分とまだそうでない自分の落差から生まれる。この葛藤に苦しむ人は多い。けど、それは可能性でもあるということ。

悔しさや悩ましさは、自分の資産をしめす手掛かりで。
何が流行っているとか、儲かるとか、こう生きなければいけないといった外側の道標ではなく、自分の中の「気になる」部分を掘り下げると、そこに一人ひとりの金鉱があると思うのだけど、どうだろう?
 

自分が尊敬する働き手を思い浮かべてみると、「好き」という動機だけでは、その仕事の質や存在の誇らしさを説明できない人が沢山いる。

最初の話に戻れば、映画が好きだからといって、映画製作がその人の仕事とは限らない。
…といった話。
「自分の仕事」ってなんだろう。なにを手掛かりに探ればいいんだろうといったあたりをもう少し書けそうな気がしているのだけど、実際に書いてゆくと、自分がまだよくわかっていないことや、意外にわかっていたことがハッキリ見えてくるものです。

この三年間で、二回ほど書き始めては挫折しているんだけど、今回はどうかな。
頭の外に出してみること。
とにかくまずやってみるって、大事なことです。
(西村佳哲)
 

thumbnail image

五匹の猫

先日、「地球市民賞」のお祝いに駆けつけ、…

thumbnail image

Touch the Light

触ると、自分の手の影が、遠いビルの頂部に…

thumbnail image

土の10日間 ワークショップ

種をまかなくても、土から芽が出るんですか?

thumbnail image

太陽からの眺め

いまこの瞬間の私たちを、太陽の視点で描く逆日時計

thumbnail image

干し蛸

聖なる干し蛸 チュニジア マトマタ