プレデザイン・ワークショップ

2009年 夏休み・学外編
“デザインの前に…” 全6日間

プレデザインは多摩美術大学の上野毛校で、毎年1月、一年生を対象に行っている、約2週間のワークショップ的な授業です。
テーマは、名前のとおり「デザインの前」。
日頃の造形訓練的なデザイン教育から少し離れて、観察や発想について学ぶこと。また、デザインと自分の関係性の吟味を目標とした授業。

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多摩美での授業風景(2006年、左は今年の卒業生・畑さん)

これを初めて、本格的に学外で開催しようと思います。
これからデザインを学びたいと考えている中・高校生や、専攻の異なる大学に通っている学生、大人たち。
あるいは既にデザインを学びながら、上のような話をもう少し掘り下げてみたい人は、どうぞご参加ください。
 
 日時 :その1 感受・観察・発想 8/6,7(木金)
     その2 自分の仕事 8/18,19(火水)
     その3 なんのためのデザイン? 8/27,28(木金)
         └ 各日9:00~21:00頃を予定
     *3回・全6日間通しでの参加が前提です
 場所 :東京(追ってお伝えします)
 ファシリテーター:西村佳哲
 主催 :リビングワールド
 費用 :生徒・学生 27,000円(9,000×3回)
     一般社会人 36,000円(12,000×3回)
     *食費・宿泊費は含みません/通い型
 定員 :16名程度(お申込み多数の場合は抽選)
 
 
◎各回の概要
その1 感受・観察・発想(8/6,7)
私たちが表現できるのは、なにかを感じて動く部分が自分の中にあるからです。感受すること、観察すること、そしてその中から発想が生まれるプロセスをどう形づくれるか?という、導入を兼ねた2日間。
その2 自分の仕事(8/18,19)
僕は美大のデザイン科で教えていますが、いいデザイナーになって欲しいという気持ちより、「自分の仕事」をして生きていってほしいという願いの方を、学生たちにより強く持ち合わせています。そのココロは? 自分、仕事、について考え合う2日間。
その3 なんのためのデザイン?(8/27,28)
クリエイティブと言うけれど、与えられた枠組の中で創造性を発揮することが、デザイナーの仕事なんだろうか。枠組そのもの。つまり、なんのためのデザイン?という観点から、デザインという仕事を吟味する2日間。
*上は2月末時点の素案です。
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◎お申込み方法:
 以下の事項を、7/1(水)まで にメールでお送りください。
 ・お名前:
 ・連絡用メールアドレス:(複数可)
 ・連絡用電話番号:
 ・ご住所:
 ・ご年齢:
 ・性別:
 ・お仕事・専攻など:(差し支えのない範囲で結構です)
 ・お申込みの動機:(必要ですが選考時の素材にはしません)
 送付先:predesign0908@livingworld.net 申込み受付中
 
◎お申込み完了までの流れ:
・お申込が定員を超えた場合は、抽選ないし先着順で選考させていただきます。
・申込者には、7/12(日)頃までに結果をご連絡します。その後数日以内に参加費をお振り込みいただき、確認をもって参加申込みの完了となります。
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◎このワークショップについて
プレデザインは、大学の中で試行錯誤を重ねている授業です。
7年ほど前にアイデアが生まれ、NECデザインのリーダーでもあった榊原 晏さん、現在は大学を離れて活躍中の建築家・岡村裕次さんとスタート。
いまは、デザイン茶室maf*mafを休み、育児・主夫業期間の福田 桂さん、多摩美八王子校でも教えている矢野英樹さんと、3人で手がけています(2008年度は青木将幸さんも参加)。
たくさんつくって・たくさん捨てる時代は終わったはず。なのに美大のデザイン学部では、まだ主に「つくり方」を教えています。仮にエコロジーとか持続可能性といったお題を立てても、「つくる」というベクトルは変わらないんですね。
なにかをつくるとか・形にするのが得意で、その取り柄をいかして社会に関わっていきたいという願いが、デザインを学びに大学へ来る人たちには多い。
できれば、そこをいかして生きていってほしいと思う。
でも、大学で学んでいる伝統的なデザイン教育や、自分の仕事、そしてデザインという仕事について、いまいちど視点を変えて吟味する時間を持つことは大事なんじゃないか…と、この数年間の授業を通じて感じています。社会の状況をみても。
 
僕が教えている多摩美・上野毛校は、夜の大学ということもあって、半数近い学生が社会人です。
高校を卒業したばかりの学生と、日々、仕事の経験をかさねている学生が混ざり合っているクラスはとても魅力的で、非常勤講師をやめる気になれない一因となっている。
今回のプレデザイン・学外編にも、いろいろな年齢・立場の人が参加してほしいという気持ちがあり、学生料金を設定してみました。
2009年・夏時点の、最新のプレデザイン・ワークショップをやってみようと思います。各回2日連続×3回の、全6日間。興味のある方は参加してみてください。
ちなみに大学で、学生たちの評判はいい授業だと思います。
2009/2/7
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この他のワークショップの情報は、イベント情報ページ「LWのむこう数ヶ月」をご覧ください。
 

by 2009年2月7日